包装とクロージャー類

包装には、包むだけではなく、縛る、入れる、保護する、飾る、表示するという役目もあります。クロージャーというのは、キャップ、蓋のことです。容器の口栓の部分をカバーするキャップシールにはイタズラ防止と表示機能を併せ持つということも必要です。多種多様なクロージャー類も重要な包装資材となります。JISでは、クロージャーを「包装の口部にかぶせるふた(キャップ)又は封緘剤」と定義されています。広口瓶を含めた瓶の蓋、キャップ、栓の総称といえるようです。クロージャーの種類は、ヒンジタイプキャップとスクリュータイプキャップというものがあります。

もっとも大切なのはPPキャップと呼ばれるものです。開栓時にキャップの脚部に付いているブリッジやスコアが切断されることで開栓の証拠が残るキャップのことです。他にも結節点が融着されているプラスチックネットは、しじみやアサリといった貝類、オクラ、枝豆などの青果物包装に使われていて、わたしたちの生活でも馴染みのあるものです。また、主に産業用として、プラスチック製段ボール、ヤーンクロスや、様々な不織布、合成紙といったものも包材として使用されています。プラスチックというのは、モノマーが化学反応により重合して鎖状に連なったポリマーから出来ていると思われています。

これが常識のようになったのは、1926年にシュタうディンガーが提唱してからです。100年ほど前のことです。それまでは、ポリ塩化ビニルなどのプラスチックやゴム、デンプン、その他の巨大分子は、モノマーがレンガの壁のように積み重なっていると考えられていたり、互いに違いに組み合わさっているというような様々な説があったそうです。

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