ガラス容器とアルミ蒸着

ガラス容器の中のガラス瓶は、ワンウェイ瓶やお皿などの容器のように回収されて粉砕されカレットとなって再溶融されてガラス容器にリサクルされるものとビール瓶のようなリターナブル瓶としてリユースされるものがあります。薄肉化や軽量化が技術開発のポイントとなっています。ガラスの容器の特長として、ガス遮断性と透明性があります。直火用超耐熱ガラスは400度以上に、熱湯用耐熱ガラスは120度以上にそれぞれ30分間加熱したものを冷水中に1分間浸漬してもひび割れないことが定められています。極薄膜の抜群の酸素遮断性の包材としてアルミ蒸着フィルムというのは、アルミニウム箔のように見えるもので折っても折り目がつかないフィルムです。昔は金銀糸として着物に使われていました。

1960年以降は、そのガス遮断性の良さを利用して包材として使われるようになりました。包装でガス遮断性の良いアルミ蒸着フィルムは装飾性もありますが、装飾用では20ナノミクロン程度の膜厚となります。防湿が必要な包装の場合には60ナノミクロン程度の厚さのものが使われます。これは9μmのアルミ箔に比べたら厚さが1/100〜1/150と薄いものです。これは水蒸気遮断性は同程度、酸素遮断性は若干劣る程度です。光線反射率も高いということで、果実畑の下に敷いて光線を反射させて果実の色付きを早める用途にも使われます。冷菓といった加飾性や断熱性が求められる商品にもアルミ蒸着フィルムが用いられます。ポテトチップスの袋のような光線、酸素と水蒸気の透過を抑えるものにも使われています。アルミ箔に比べて折り曲げても折り目がつかないアルミ蒸着フィルムは菓子類など多くの商品に使われています。

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